休校中の学習時間。どれくらいやればいいの?
おはようございます。花咲ままです。
※私、元小学校教諭です。なので、小学生のことをメインに書いています。ご了承くださいませ。
「長引く休校。親がやらなきゃならないこと」と題して、記事を書かせてもらいました。
何を偉そうに。大した話でもないじゃん。と思う方も多いでしょうが、なかなかできないという現状があります。よかったら読んでください。
それくらいなら。と思えることからやってみてください。
さて、今回は学習時間についてです。
9月入学の話が出てきて、一体どうなるんだろう?という不安、ありますよね。
そして、5月に入り、復習メインじゃヤバい!と、学校側も学習を進める課題を増やして行くのではないかと予想されます。
これまた不安。
で、とりあえず、学校から出された課題しといたらいいんだよね?いいんだよね!?とまたまた不安になってる方が、この記事を読んでくださってるのではないかと思います。
学校の先生からしたら、出している課題は、「最低限しておいてほしいこと」です。
やってみて、毎日みっちりやっても終わらないという子は、とりあえず、その最低限の課題をクリアできるようにペース配分しましょう。
ちなみに、学習支援の必要なお子さんに関しては、一律に出される課題が難しいこともあるでしょうから、無理せずに、進め方を先生に相談しましょう。
一方、普段の宿題みたいな感じでさらっと終わっちゃうという子には、もう少し課題を与えた方が良さそうです。
なぜかというと、やっぱり集中して学習する時間はある程度必要だからです。
目安は様々あると思いますが、普段の学校生活に照らして考えてみたいと思います。
小学校は45分授業で、それが、毎日5、6時間目まであります。
ただし、主要教科である、国語、算数、理科、社会 で埋め尽くされているわけではありません。
また45分間ずっと集中して課題に取り組んでいるわけでもありません。だいたい集中して課題に取り組むのは45分のうち、20分程度としましょう。
低学年は、理科、社会はないので、国語と算数は毎日3コマくらいあるので、20分×3コマ=60分は昼間に勉強して欲しいのです。もちろんこれは連続60分ではなく、わける方が集中して学習できます。
中学年は理科社会も入ってきますので、だいたい4コマと考えて、80分。
高学年はさらに内容も濃くなるので、5コマとして100分。
これくらいはやっておいた方がいいと思います。
もちろん、本来はこれに宿題の時間があるので、もう少し長くやらせた方がいいのでは?と思ってしまいますが、家庭学習でそこまでできる子なら、放っておいても大丈夫です。
※受験を考えている場合は想定してません。
まず、この60分、80分、100分を定着させることが大切かなと思うので、そんなに欲張らずに。笑
ここで、また話し合って欲しいのです。この60分、80分、100分を一日の生活のどこに設定すればいいか、決めるのは子どもです。
もちろん上手に誘導したり、相談に乗るのは親の仕事です。
朝のうちに100分やる!というのなら、とりあえずやらせてみましょう。2~3日やってみて、うまくいかないなら、間に休憩をはさんだり、いくつかに分けるなど、見直せばいいのです。
見直しをすることで、時間を上手に使える子に育っていきます。また、反省をいかしたり、試行錯誤することは、生きる力につながっていきます。
こういった成長は、学校であれば、様々な体験や人とのかかわりの中で生まれるものですが、今はその学校に行けない分、家庭の中での経験や家族とのかかわりの中で育んであげたいものです。
さて、ここで話を戻して、気がついた方もいるでしょうか?他の教科はいいの?
そうですよね。図工、音楽、家庭科、体育、生活の他、道徳に英語、総合にプログラミングなんてのも聞きますよね?
これは、その他の時間に埋め込んで言ってほしい学習でもあります。
学校が再開しても、感染予防のため、音楽や体育、家庭科の調理実習など、削られるものもあるでしょう。また、主要教科の遅れを取り戻すのが優先的になり、これらの学習はどうしても後回しになってしまう可能性があります。
だからこそ、時間に余裕のあるうちに取り組んでほしいと思います。
例えば…
○夢中になって絵をかく、折り紙や粘土で何か作る。
○リコーダーや鍵盤ハーモニカを練習する、歌を歌う。
○裁縫やお料理にチャレンジする。
○ストレッチやダンス、ジョギングをする。
…と気分転換や新しいことへのチャレンジの時間として取り入れてみると、自然とゲームやテレビ漬けにならなくてすみます。
これまで、暇つぶしに何ができるか?とゲームやおもちゃを探していたパパママもいるかもしれません。
けどそれも、暇つぶしと言わず、折り紙で図工の学習もできたね!という具合に、こじつけでもいいので、学校や学習を意識させたり、楽しんで取り組ませてみてください。
そうしておくことで、学校が再開するときに、なんだか面倒だな。行きたくないなという気分にならずにすみます。
あんなに退屈だったのに、いざ始まるとしんどい…なんて言われたら、親はまた苦しむことになります。
そうならないためにも、学校楽しみだね、早く始まらないかなという気持ちを持ち続けるお手伝いをしてあげられたらと思います。
大丈夫。
ちゃんとまた学校に行けるから。
みんな同じように楽しみにしてるから。
今、子どもたちに、そう伝えたい。
また、家庭学習の進め方なども載せられたらと思っています。。お読みいただきありがとうございました。
せっかくの長期休み、思い切っていろいろ挑戦してみてください!